最初のロードバイクはカーボンかアルミか?|105不要、迷ったらアルミのエントリーモデル

・ 三岡慶利

動画「迷うな、カーボンよりアルミ!105もダメ!│すすめませんグラベルロード│ロードバイク│クロモリは愛せる自転車│セブ島チャリダー Mitz」のサムネイル

結論

  • 迷ったらアルミ(またはクロモリ)のエントリーモデル。105未満でも性能は十分で、トレーニングなしのおっさんでも200km・獲得標高2,400mを走れます。
  • エントリーモデルは、2kg前後の純正ホイールを1,500〜1,600gに替えたときの劇的な変化や、カセットなど安いパーツ交換の楽しみが味わえます。
  • 迷って先延ばしにせず今買うこと。信頼できるブランド、迷ったら小さめのサイズ、リムブレーキがおすすめ。最初の1台にグラベルロードは勧めません。

「最初のロードバイクはカーボンがいいのか、アルミがいいのか」「コンポは105以上にしておくべきなのか」。これから始めようとする人がいちばん迷うところだと思います。私の答えははっきりしていて、迷ったらアルミ(またはクロモリ)のエントリーモデルです。105未満、ティアグラ以下で構いません。筋トレもフィジカルトレーニングもしていないただのおっさんの私でも、エントリーのアルミで200km、獲得標高2,400mを普通に走れています。その理由を、いいところ3つ、悪いところ1つ、将来性、結論の順にお話しします。最後にグラベルロードについても補足します。

いいところ1:ホイール交換の感動が待っている

エントリーモデルに乗り始めたら、まずタイヤを替えてください。どうせ減ってきますから、そのときにいいものにする。これで走りが変わります。

そして次にホイール。これで本当に劇的に変わります。エントリーモデルに最初から付いているのは、いわゆる「鉄下(てつげた)」と呼ばれる2kg前後か、それ以上のホイールです。これを1,500〜1,600gのものに替えるだけで、走りが劇的に変わります。特に回転体は効きます。

この感動は、最初から高いバイクを買うと味わえません。いいバイクには最初からまあまあいいホイールが付いているからです。

「ホイールって高いんでしょ」と思うかもしれませんが、最初に買うなら中堅ホイールで十分です。たとえばフルクラムのレーシング3は1,600gくらい。今は中華ブランドも素晴らしく、同じくらいのアルミリムのホイールが、日本のAmazonでも1万円台前半で買えます。そのくらいの金額を投資しようと思えるころには、もうかなり乗れるようになっているはずです。

いいところ2:パーツ交換を気楽に楽しめる

安いモデルは、パーツを替える楽しみが気楽に味わえます。たとえばシートポスト。いいモデルなら最初からカーボンが付いていますが、安いモデルは付いていないので、カーボンに替える楽しみがあります。今は中華の無名メーカーでもちゃんとしているので、十分遊べます。

特に差が大きいのが**カセット(後ろのギア)**です。「105以上にしておきなさい」とよく言われますが、あれは嘘です。105以上だと部分的に交換できるといった違いはありますが、そんなにしょっちゅう替えるものではありません。将来、坂のためにもっと大きいギアに替えたくなったとき、SORAなら驚くほど安く買えます。アルテグラと比べるまでもなく、105とSORAを比べてもかなり値段が違います。

いいところ3:性能は十分

私が乗っているのは、アルミのジャイアント DEFY(2015年モデル)とクロモリのジェイミスです。今のDEFYはカーボンのエンデュランスロードになっていますが、当時は純然たるアルミのエントリーモデルでした。

このアルミのエントリーモデルで、200km、山越え150kmを含む獲得標高2,400mほどを走りました。まだまだ走れました。レースに出る速い人たちより私はずっと遅いですが、それでもブルベ(長距離サイクリングのイベント)で足切りに遭わない程度の速度で、200kmを普通にのんびり走れます。性能は十分です。

悪いところ:買い替えるタイミングがない

冗談ではなく、これが悪いところです。アルミもそうですし、特にクロモリはよくできていて、いつまでもよく走ってくれます。だから買い替えるタイミングがありません。

ちなみにクロモリのほうはカタログで10.5kgもありますが、実はホイールが重いことが分かりました。ホイールを替えるだけで9kg台になり、パーツを少しずつ替えていけば、もっと軽くできると思います。こうして一歩ずつ手を入れていくのも楽しみです。

将来性:次の1台をもっと賢く選べる

将来性は問題ありません。私はエントリーモデルを10年楽しんでいます。

もし将来、1年後でも5年後でも10年後でも、新しいものが欲しくなったとき、あなたは今よりもっと自転車が好きになっていて、目も肥えています。自分がどういうバイクが好きで、どういう性能が要るのかがよく分かっているので、今よりずっと賢く選べるはずです。そのころには、最初の10万円台のバイクをもったいなかったとは思わないでしょう。十二分に楽しんでいますから。

しかも、カーボンからカーボンへの買い替えは代わり映えしにくいですが、アルミやクロモリからカーボンへの買い替えなら、はっきりとステップアップを感じられます。将来の動機付けにもなります。

結論:迷わず今、エントリーモデルを買う

エントリーモデルは安い。これは値段が安いというだけではありません。安いから、すぐ買えるんです。

ロードバイクを始めたいと思っている今、カーボンにしようか、105以上にしようかと迷って、お金を貯めるために1か月、2か月、半年と先延ばしにする。それは絶対にダメです。**今、買いましょう。**エントリーで「妥協する」のではありません。エントリー「が」いいんです。

選ぶときの注意点は3つです。

  • 信頼できるブランドにする。 私が信頼していて好きなのは、ジャイアント、スペシャライズド、ジェイミス、トレックあたりです。もちろん、それ以外がダメという意味ではありません
  • サイズは必ず合わせる。 どちらか迷ったら、どちらかと言えば小さめを選んでください。お店が「大丈夫ですよ」と言っても、在庫を売りたい事情があることもあります。大きいフレームは直せませんが、小さいフレームはステムを伸ばしたり前乗りにしたりと調整がききます。軽くて扱いやすくもあります。詳しくはロードバイクのサイズ選びをどうぞ
  • ディスクブレーキではなくリムブレーキ。 リムブレーキなら、先ほどの安くて良いホイールがたくさん選べます。ディスク用の安いホイールはまだ多くありません(レースに出るような本格派の人は、決戦用ホイールを別に用意するので気にしなくて大丈夫です)

ロードバイクのある人生は幸せです。私も本当に幸せです。早く始めてください。

補足:最初の1台にグラベルロードは?

結論から言うと、最初の1台にグラベルロードはおすすめしません。

普通の人が思う「自転車」は、移動するためのもの、物を運ぶためのもの、つまり生活のための道具です。ところがロードバイクは、速く走る、それだけのために作られた純粋なスポーツ用品です。スタンドも付いていないし荷物も運べず、街乗りには不便ですが、それはすべて速く走るためです。

グラベルロードは、ロードバイクに比べると速くありません。最初の1台では、まずちょっとした入力でこんなに進むんだ、しかも減速しないという速さの感動を味わってほしいのです。グラベルにはグラベルの良さがありますが、ロードバイクを始めようという最初の1台なら、私はロードをすすめます。

よくある質問

初めてのロードバイクは105以上にするべきですか?

必要ありません。ティアグラ以下のエントリーモデルでも性能は十分です。105以上だと部分的に交換できるといった違いはありますが、将来ギアを替えるときもSORAならずっと安く買えます。迷って購入を先延ばしにするより、今エントリーモデルを買うほうがおすすめです。

アルミのエントリーモデルで長距離は走れますか?

走れます。アルミのジャイアント DEFY(2015年モデル)で、200km・獲得標高2,400mほどを普通に走りました。ブルベで足切りに遭わない程度の速度で200kmをのんびり走れます。

フレームのサイズで迷ったらどうすればいいですか?

どちらかと言えば小さめを選んでください。大きいフレームは直せませんが、小さいフレームはステムを伸ばしたり前乗りにしたりして調整できます。軽くて扱いやすいという利点もあります。

動画で見る

この記事の元になった動画です。実際の動きは映像のほうがずっとわかりやすいので、ぜひあわせて見てください。

  1. 01:22 ホイール交換の感動
  2. 05:15 パーツ交換の楽しみ
  3. 06:57 充分以上の性能
  4. 08:23 3点まとめ
  5. 09:09 悪い点(冗談ではなく
  6. 10:40 将来性
  7. 12:08 結論
  8. 15:18 補足;グラベルロードは?

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